中国障害者芸術団が演ずる「千手観音」という舞踊劇が評判になっており、今年は春の公演として4月3日から18日まで、北海道、岩手、青森、いわき、宇都宮、松戸、群馬、東京などで13回の公演が行われ、いずれの会場でも大入りをとったことが評判になりました。
この夏は、その中国障害者芸術団が、8月27日(木)に清水寺で「特別奉納公演」を行うため再来日することになり、その導入公演として、8月14日(金)から25日(水)の間に、 福島県、新潟県 埼玉県 山梨県、神奈川県、東京都(府中、八王子、新宿)、福井県、石川県と13回の巡業を行った後、京都に入り、8月26日(水)に京都会館第一ホールで最終公演を行うことになりました。清水寺での特別奉納は、27日(木)の午後8時から清水寺の本殿(舞台)にて行われますが、これは関係者のみの入場となっています。
今回の公演は、清水寺に特別奉納するために行われるもので、そのため各地での導入公演にあたっては、ボランティアによる集客や運営が行われ、各地の障害者団体を通じ、障害のある人々が無料招待されており、ちなみに京都公演では1000席が用意されました。
これらの公演に際し、地元京都に住むものとして何らかの貢献がしたいと考えてまいりましたが、このほど京都仏教会の長澤事務局長からご紹介を受け、実行委員長の矢倉賢治氏、運営委員の小俣芳彦氏にお会いすることが出来、実行メンバーに加えていただくことになりました。担当は、西陣の坂口織物工房(坂口京紡伯)が制作された西陣織「十一面千手千眼観世音菩薩像」を展示し、会場の雰囲気を高めることなどです。
前半部分の福島県、新潟県 埼玉県 山梨県、神奈川県公演には準備が間に合わなかったため、八王子からの参加となりましたが、どの会場も出演者、慣習の熱気に溢れ、人間とはこんなにすばらしいものかと感嘆させられました。特に最後の清水寺奉納では、有名な舞台から本殿に向かって夜の闇を裂いて行われ、厳粛で荘厳な天空の叫びとなり、深く深く感銘させられました。