2008年9月23日
新しい会社
今回の北軽滞在は、電話線とADSLの開通が目的であり、電話、FAX、ADSLの機能が正常に動き出したことを確かめて、京都に帰ってきた。午前中に嵐電サミットが開かれるためである。
嵐電サミットでは、観光地のごみ対策が最初の話題になった。大宮商店街の石田委員が駅周辺のごみ対策としてゴミ箱の設置とその管理を求めたが、各商店街や各寺院の実情を聞くと、すでに各個での取り組みが進んでおり、嵐電ではテロ対策もあって駅構内でのゴミ箱設置には制限があるが、問題がないところには設置し、適切に管理しているとの答えがあった。そのあとは、駅名変更の効果や、秋の観光シーズンに向けてのイベント、将来に向けた他の交通機関との連携、提携切符の販売、などなどいつも通りに多彩な議論が噴出し、閉会は12時を回った。
高木君が大映商店街の代表として参加していたので、彼と昼食を共にする。僕は彼の会社に出資しており、その後の営業成果を聞くとともに、僕が株式会社を設立するに付いての留意点を聞き出すためだ。さすが苦労人の経験者だけあって、株式会社にたいするいろんな基礎知識を手に入れることが出来た。
会社の設立には、発起設立と募集設立があるが、簡便なのは発起設立で、発起人が株式会社の設立を企画した者として定款を作成し、署名すればよく、株式を発行するかどうかは定款に記せばよく、創立総会を開いて役員を選任し、発足を決めて、行政書士を使って法務局に登記すれば完了する。成立後すぐに、成立の日における貸借対照表を作成しなければならないが、これは税理士に頼めばよいこともわかった。
また、会社における最高責任者は「代表取締役」が会社法上の正式名称で、一般的には「社長」とされるが、これは社会における一般的な呼称で、会社法上には規定が無い。つまり、「社長」は、それぞれの会社が定めた職制に基づく呼称にすぎず、「会長」であろうが、アメリカ流に「CEO」や「COO」、「プレジデント」であろうが一向に構わず、現に銀行では「頭取」、新聞社では「社主」、公社などでは「総裁」「理事長」などと別の呼称で呼ばれている。なるほど、それならいっそうのこと、新会社では「教授」や「学長」などはどうかと大爆笑になった。
会社の「社長」は、多くの場合、筆頭の「代表取締役」とされるが、「会長」や「専務」が代表取締役であっても支障はなく、必ずしも1名に限られるものでもない。また、「社長」が複数名いてもなんら差し支えず、「社長」と「会長」の両方が代表権を持つ会社も少なくない。
せっかく動き出したのだから、この機を逃すことはない。さっそく西浦町に戻り、石田税理士事務所を訪問して、会社の設立について相談する。石田さんは税務署を定年退職された後、つい先日、税理士資格が認められ、事務所を開設されたばかりで、僕が第一号客だと大歓迎してもらった。
今日は「大安」である。何も縁起を担ぐわけではないが、同じならものごとは出来るだけ良いとされる日に始めるのが吉兆を呼ぶ。時が味方で、「いい日旅立ち」である。株式会社の設立を思い立った8月29日は「大安」であったが、「観光庁」が新規発足し、「キワニス京都」の会長に就任し、新会社「メルパルク」が発足し、さらには「イーエデュケーション」もスタートする10月1日も「大安」なのである。(20080903)